2020/10/17
「報恩講」と「お取り越し」の違いは⁈
報恩講は、真宗の教えを開かれた宗祖親鸞聖人のご生涯をしのび、その教恩に感謝して営まれる法要です。真宗の門徒にとっては、一年でもっとも大切な行事です。善敬寺では、11月7日と8日に報恩講がお勤めます。
親鸞聖人は弘長二年(1262年)11月28日にご往生されました。そこで東本願寺では毎年、11月21日から11月28日まで七昼夜にわたり御正忌報恩講(ごしょうきほうおんこう)が勤められます。一般のお寺や家庭での報恩講は、“お取り越し”ともいって、ご本山よりも早目に勤めるのが慣例となっています。報恩講は、真宗門徒がこぞって集い、あらためて親鸞聖人のみ教えに学ぶ行事です。
おかざりは、打敷をかけます。錦や金襴、緞子のもので華やかなものを選びます。平常の三具足を五具足にします。お花は、お東では松を真にし、お西では梅を真にして、季節の花や菊などをさします。ローソクは朱鑞(しゅろう)を用います。お供えは、供笥に白餅や紅餅など色とりどりに盛ってお供えします。